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  ■「総合とインターネット」(9)  2002.11執筆

今回は、ホームページを活かした交流学習について考えてみます。

◆加茂小5年総合の実践の感想◆
『成長するHPプロジェクト、いつも楽しみに見せていただきました。
作品を見ていると、パソコンの画面からみんなの成長する姿が伝わってきます。
 ホームページは、その人のその学校の一部しか見えませんが、見ていると、みんなの活動が、そして、感動が、やる気を感じます。更新のたびにプリントアウトしていたので送ります。一部しか印刷していませんが、成長していることを確認できると思います。
 ホームページの成長はみんなの成長そのものだと思っています。
このプロジェクトを通して、多くの人に加茂小学校5年生の素晴らしさをアピールするとともに、こういうことができるよと総合的な学習のお手本を示してくれた気がします。
 これからもがんばってください。みなさんの成長をホームページを通して見ています。』

 これは、評価を度々寄せてもらい、活動を支えて下さった和歌山県のO先生から子どもたちに送っていただいたメッセージです。HPを印刷して製本したものと一緒に、このメッセージを色紙に書いて送っていただきました。
 こうした心温まる交流が生まれたのは、子どもたちがホームページを作り、インターネットによって交流をするという総合学習を進めた成果だと思っています。

◆IT教育とICT教育について
 2年前に「IT革命」という言葉が流行し、すっかり定着した「IT」。今では、「IT」の言葉は、社会的に通用するようになりました。『教育の情報化」に向けてITの活用や学校のIT環境の充実が求められている…。』といった使い方をされます。「IT教育」という表現もあるようです。
 本来は「情報通信技術」ICT(Information and Communication Technology)と略されるのが世界的には主流のようです。日本では、真ん中のCが抜けて、ITと略されるようになったという話を聞いたことがあります。 単なるITでなく、コミュニケーションを強調し、ICT(情報コミュニケーション技術)を使おうという考え方が情報教育を進める方の中にもあります。
 情報教育をどう進めていけばよいかは、このMMの平松先生の「平松の部屋」や文部科学省の「情報化への対応」のホームページ
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/index.htm
をご覧になるといいと思います。

 要するに、コンピューターやインターネットを使いこなせて、コミュニケーションの道具として実際に使える力を子どもたちに育てていくことが情報教育では大切だと私は思います。人と人とをつなぐもの、ワンウェイではなく、ツーウェイで情報のやりとりができる、コミュニケーションの道具としてITは便利だなあということを子どもたちに感じさせたいと考えています。
 だから、Eメールやホームページを作っての交流、テレビ会議といった活動を取り入れた年間指導計画を作り、実際の交流を通した学習を大切にしています。本校のメディア活用スキルは次の通りです。
http://serv.kamo-e.shimane.schoolnet.gr.jp/kjoho/kiyou/naiyou/sukiru.htm(※リンク切れ)

◆交流は1対1がいい?◆
 交流学習を進めていこうとすると、お互いが親しくなり、継続的な交流ができるようにしたいと考えて、特定の相手とだけ行うことが多いようです。こうした取り組みが主流だと思うのですが、本来のインターネットの特性を活かして、速く、不特定多数の人とコミュニケーションができる交流というのも可能だと思います。それが、ホームページや掲示板を使った交流です。ホームページを作り、多くの人に見てもらい(ここまでだと情報発信のみ、ワンウェイ)、感想を送ってもらい、交流する。(こうなるとツーウェイ、コミュニケーションが成立)
 普通では、ただHPを作っただけでは反応は少なくて、交流は生まれないですね。だから、相手を決めての交流を進める場合が多いのですが、PRをし、反応をもらう努力をすることで、限られた人だけでなく、多くの人と交流することも可能になってきます。(インターネットでいろんな人と友達になれるんだ。)と子どもたちが感じることができるようになると思います。

◆「成長するHPプロジェクト」は多数の方との共同学習◆
 作って終わりじゃない、HPを見て評価してしてもらった人の意見を取り入れて、HPを修正してよりよいものにしていく活動は、実に多くの人から感想や意見をもらいました。評価して下さった人もHPがどう成長していくかいつも関心を持ってもらうことができました。HPを作る子どもたちと応援して下さる人みんなで創り上げたプロジェクトだったと思います。HPの成長を『共有』することで、みんなでの共同学習ができたように感じています。

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