「総合とインターネット」                    10  11  12 


  ■「総合とインターネット」(2)  2002.3執筆

 ◆評価を生かして成長するHP◆

加茂小学校5年生は、自分たちの作ったHPを全国のいろいろな人に見て評価してもらい、意見を取り入れて修正し、よりよいものにしていく活動を展開。「評価を生かした学び」で、子どもたちは、“もっといいページを作ろう!”と意欲的に取り組みました。
活動の概要は次の通り。

☆活動のねらい
1.情報発信能力・表現力
2.コミュニケーション能力
3.評価を生かしてよくする力

☆活動の流れ
未完成のHPアップ
 ↓ (評価募集のPR)
評価
 ↓ (評価を生かすための話し合い)
HPの修正
 ↓ (評価もHPで紹介)
評価
 ↓
※このサイクルを繰り返す。

☆活動の成果
1.わかりやすく工夫しながら表現する力がついた。
2.メールやTV会議で交流ができた。
3.人の考えを自分に取り入れるようになった

この実践のウリは、作って終わりのHPじゃなくて、日本全国から見た人の意見を取り入れてHPをどんどんよくしていこうという“途中の評価を生かす”という手法です。

 ◆成長したのはHPだけじゃない!◆
 感想をもらって子どもたちは最初は喜びました。でも、「いいHPですね」って言われてうれしいけれど、HPをどう直したらいいか困ってきました。具体的にこうしたらよいというアドバイスを求めるようになってきました。しっかり見て、「いい点」だけでなく「もっとこうするとよくなる点」を教えてもらえることのうれしさを感じてきました。(評価っていいもんだ!)そう感じることもできたように思います。HPがよくなるだけでなく、子どもたち自身が成長したことがこの活動の一番の収穫でした。

 ◆「評価」は活動のエネルギー◆
 「総合」がいよいよ4月から本格的にスタート。長時間の活動の意欲を持続させるはなかなか大変ですが、途中の「評価」が重要ですね。外部評価をうまく取りれると子どもたちは、ノッて取り組みます。私自身も途中でたくさんの評価をいただいて、パワー全開で取り組めました。評価を下さったみなさんのお陰です。
・朝お願いのメールを出したらすぐ午前中に子どもたちの感想を下さった和歌山の先生
・メールだけでなく「さとうきび」を送って下さった沖縄の先生
・子どもたちの取り組みをきちんと評価してくださった加茂町長さんや社会福祉協議会の方
・参観日に子どもたちの発表を聞いて下さった保護者のみなさん
・地元高校生に見せたい!と言って下さったオーストラリアの先生
・「加茂小学校のみんなの思いはインターネットを通してみんなに伝わっていると思います。」と答えてくれたマレーシアの日本人学校の子どもたち。

みんなみんなありがとう!

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