IT活用授業 (5年) 心をつなぐIT活用授業
   島根の小学生と岡山の高校生の合同授業
  「命を見つめる・・・奇跡のIT活用!」


学習活動案

5年 総合的な学習 「健康な未来を作るぞ!プロジェクト」学習活動案
〜自分・命・友達・全てを大切に考え、そのための行動を起こせる人になろう〜
                                       島根県加茂町立加茂小学校5年生
                                            指導 未来教育デザイナー 鈴木敏恵    
1.概要 本実践は島根県加茂町立加茂小学校における第5学年における「総合的な学習の時間」として位置づけられたものである。そして、未来教育デザイナー、学校インターネット企画評価委員の鈴木敏恵先生のご指導による「心をつなぐIT活用授業」「健康を考える総合的な学習」の実践である。
 〜実践のねらい
 体の大きな変化が見られる5年生のこの時期に、命の大切さを考え、自分を大切にし、自分に自信を持てるような「総合的な学習」に取り組みたい。岡山県高松農業高校との「牛の命と成長を見つめる」TV会議を活用した共同授業を通して、命の大切さについて考えていく。そして、自分の命がどう育まれてきたかを考たり、命や健康を大切にする社会を作るために自分達にできることを社会へ提案する活動を行う。

◎テーマみんなの命や健康を大切にしあえる未来にしよう。
◎ゴール『命や健康を大切にするためのハンドブックを作る』
    例)・健康のためのマニュアル作り ・加茂町の健康のための施設マップ      ・病気になった時の注意点  ・命を大切にする十箇条※食べ物(水、米・・・)や「環境」との関連も考えたりして「健康」という共通テーマのもとに、子どもたちがそれぞれ多様なテーマに取り組み、根拠を持って、具体的な結論を出し、社会に提言する。        

2.期間 平成14年1学期〜2学期
3.対象 加茂小学校5年生(2学級64名)
4.パートナー 高松農業高校の高校生
5.ねらい
(1)命あるものを大切にする心を育てる。    
(2)チームワークで問題を解決する力を育てる。 
(3)ITコミュニケーション力や表現する力を育てる。

6.活動の流れ

(1)フェーズ1『命の誕生を見つめよう!』
牛の誕生 
    ・牛の誕生から育みまで、高校生との継続した交流(TV会議)を通し、命の誕生について関心を持つ。
2.自分の誕生   【本時】
   ・家族に取材したり、TV会議での交流や共同学習を通して、“命はとっても大切。みんなで守るものだ!”という意識を持つ。
3.自分の育みを振り返る
   ・保育園等での体験・取材を通し、自分の命が育まれてきていたことに気づく

(2)フェーズ2『私たちの健康はどう守られているか』

 保健所、福祉施設、病院、JAを取材し、多くの人の力で命や健康が守られていることに気づき、その様子がわかる。

(3)フェーズ3『命や健康を大切にする社会を作ろう』 (社会に向けての提言)

 調べたことをもとにハンドブックを作成し、健康な未来を作るための提言をする

7.本時の授業  6月28日(金)<心をつなぐ奇跡のIT活用授業〜島根の小学生と岡山の高校生の合同授業> 
前半(1/2) 午前 9:00〜10:00  鈴木敏恵先生:島根県加茂小
◇授業者(島根):鈴木敏恵、若槻徹(加茂小の担当)、松本・梶谷(5年担任)
・授業者(岡山):山本(畜産担当)津田(IT担当)   

(1)ねらい  ○命は大切で、いろいろな人に守られながら、育まれていることに気づく。
(2)授業の流れ
1.あいさつ(担当:若槻+鈴木敏恵) 
自己紹介(鈴木先生)
・お互いに場所や学校紹介をする。----3分づつ-----------------------6

2.ねらいと流れの確認(鈴木敏恵)        -----------------4
・命は大切で、いろいろな人に守られながら、育まれていることに気づく
3.「ビバリー親子、命の誕生物語」
・若槻による紙芝居これまでのプロセス説明(若槻)         ---------5
・テール(子牛)が生まれたときやビバリー(母牛)が病気になった時の気持ちを考える。(若槻+鈴木敏恵) ・小学生4分 ・高校生4
・担当の山本先生
2分 ------10

4.「私の命の育み物語」〜パーソナルポートフォリオ紹介〜(松本・梶谷+鈴木敏恵)-----4人紹介-----20
・自分の誕生や成長について振り返る。
・写真、その時の家族の気持ち、名前の由来等家でインタビューしてきたことや考えてきたを発表する。
・高校生の感想(名前の意味や思い--------高校生からも)

5.小学生から高校生へのメッセージ&プレゼント(松本・梶谷)   --3
・メッセージやプレゼントをお楽しみふくろに入れる。
6.♪校歌♪(加茂小5年生の合唱)(松本・梶谷)    --------- 4
7.メッセンジャー「鈴木敏恵」のお話    -------------------- 3
8.この日の自己評価(松本・梶谷)    

後半(2/2)午後 14:30〜15:00 鈴木敏恵先生:岡山県高松農業高校
授業者(岡山):鈴木敏恵、山本(畜産担当)津田(IT担当)  
授業者(島根):若槻徹(加茂小の担当)、松本・梶谷(5年担任)

(1)ねらい     ○命をはぐくむ大変さを知る。
(2)授業の流れ
0 鈴木到着あいさつ          -------------------------------1
1.メッセージの伝達(鈴木敏恵)       ----------------------4
 ・プレゼントをもらった高校生・山本先生の感想・感謝
2.高農「命あるもの」紹介(山本+鈴木敏恵) ------------------------10
・学校の中のいろんな「命あるもの」を高校生から紹介してもらう。
 (豚等の動物・花・稲等)※「どう大切にそだてているのか?」を伝える。

・名前の付け方の説明
3.全体のふり返り(高校生と小学生の話し合い)--------------------10
・小学生からつかんだことを報告(知ったこと、気づいたこと、発見したこと)
※牛の育みに関してや自分の育みに関して +命は大事だから。名前を付けるにも思いを込めてつけたい。

・高校生と小学生の話し合い
4,鈴木敏恵の話                -------------------5

TV職員会議 午後 3:10〜3:50鈴木敏恵先生:岡山県高松農業高校
参加者(岡山):鈴木敏恵、平松、高農の校長先生、山本(畜産担当)津田(IT担当)     +その他の教員
参加者(島根):若槻徹(加茂小の担当)、松本・梶谷(5年担任) 藤原(加茂小校長)     +その他の教員

 ◎会議の流れ
1.参加者紹介                    3:10〜
  ・高農5名 ・加茂小4名
2.感謝状をわたす(鈴木先生が代読)
     銅鐸最中もプレゼント
3.協議
(1)授業の中身について         
  @授業のねらいが達成できたか(加茂小から)3:20〜3:25
    「命は大切で、いろいろな人に守られながら、育まれていることに気づき、命を育むのは大変さがわかる」
      ・担任として(松本)     ※担任として子どもたちを見て、
 
      (梶谷)            ポートフォリオ等の感想から
     ・保護者の感想(若槻)

  A高農側から(山本先生)         3:25〜3:30
(2)ITについて(進行鈴木)              3:30〜3:45
 
「ひけつ」や「こつ」、見えてきたことなど
 @若槻 A津田先生 B平松先生   ※担任が加わることもある
(3)まとめ            3:45〜3:50
 @平松先生(3分) A鈴木先生(2分)

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