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■「プロジェクト志向でいこう!」(29)    2008年5月執筆

                   若槻 徹(島根県)
                 waka@bs.kkm.ne.jp    

◆教育委員会でのお仕事

前回 異動先の仕事のことをほんの少し紹介しました。今号は、行政勤務1か月で感じたことを話せる範囲で紹介します。


★変化1“名前の呼ばれ方が変わった。”

これまでは、「教頭先生」と言われてきましたが、これからは、「若槻さん」と呼ばれています。ほとんどが元教員(やめたわけではないが・・・)ですが、○○先生とは呼びません。つい○○先生と呼んでしまうのは私だけみたい。


★変化2“給料が下がった!”

これまで、単身赴任で教頭職でしたので、住居手当と単身赴任手当と管理職手当がついていましたが、自宅に戻って、管理職ではなくなったので(身分は教頭ですが・・・)その手当がなくなりました。何と○万円くらい違いました。(○は9に近い(>_<))


★変化3“勤務時間が長くなった?”

勤務時間は。午前8時30分から午後5時15分まで、途中12時15分から45分間の休憩時間があります。勤務時間開始まで、照明が消され、休憩時間も45分間は照明なしです。このあたりは厳密です。でも、仕事終了の午後5時15分で、仕事を終えて帰る人はわずかです。照明も5時15分で消すということはありません。学校現場でも、先生たちが遅くまで残って仕事をするところはありますが、・・・・私の配属先は、みんなが遅くまで仕事をしています。夜10時以降も残って仕事をしている部署もあります・・・。仕事自体は、チームでやるというより、分担された個人の仕事をすることが多いようです。

教頭担任として昼間は授業で教室に、夜は職員室で教頭の事務をする生活をしてきた私にとって、勤務終了時刻は遅くは感じませんが、机に座ってパソコンとにらめっこの連続は、なかなか慣れません。時間を長く感じます。


★変化4“職場は結構騒々しい!”

勤務先の古い建物のフロアは6〜8人の部署が4つぐらい集まったところで、結構騒々しいです。電話もよくかかってきますし、担当者同士の協議もその場所でやっているので、騒々しい雰囲気です。その中で、ずっと仕事をしてくと、集中力や無関心力(?)が育っていきそうだ。


★変化5“ビジョンが見えてこない”

学校現場と明らかに違うところは、目の前に子ども達がいないこと。学校に出かけて行ったり、集めたりして先生たちを指導するという立場の「指導主事」は、少しは間接的に子どもや現場の先生たちと接することはあるようです。教育事務所(県内をいくつかの郡や市のグループに分け、その中の小中学校を監督・指導する部署)や教育センター(教職員の研修を担当する部署)の指導主事さんたちならば、その機会があると思うのですが、残念ながら、私は、県庁に勤務・・・。

県全体に関わる事業について担当し、要綱作成から運用、処理まで経理に関することもひっくるめて全部やってます。各校への配布物があれば、印刷から配布の仕分けまで、全部やることになります。教員でも、一般の行政職の方と全く同じ立場です。
「支出負担行為」「二次報酬」なんていう行政用語にも慣れないといけませんし、起案書(稟議書)の書き方っていうのもなかなか大変です。

今、一番困っているのは、がんばって仕事をしようと思うとき、その仕事は何の役に立っているのかが自分の中でまだ明確でないこと。

学校現場の○○をもっとよくしたい!という具体的なビジョンがあれば、そのための方策を考えていけるのですが、私自身がそれを自覚できるようになるには、もう少し時間がかかりそうです。

でも、そのためにどうすればよいか少しずつ分かりかけてきました。

◆現場中心主義を!

学校現場や関係機関に出向いて、今何が起きているのかを把握することがやはり大事でしょう。職場の机(椅子)に座っていても、現状認識のための感度はアップせず、いいアイディアは浮かんできそうにない。

それがなかなかできにくい働き場ではありますが、せっせと情報収集に出かけるぞ!


 
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