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■「プロジェクト志向でいこう!」(28)  2007年4月執筆

                    若槻 徹(島根県※教育行政に異動)
                 waka@bs.kkm.ne.jp    

◆急な異動でてんてこ舞い

これまで勤務していた学校を急に変わることになりました。まだ、もう1年は“担任教頭の奮戦ぶり”を執筆できると思っていったのですが、・・・。

2月末に「異動です。行き先は行政です。」と言われて、急に学校という教育現場を去ることになりました。何か悪いことをして左遷されたわけではないのですが、管理職になると本人の希望を聞かれることもなく、言われるように異動しなければならないそうです。(>_<)

27年間ずっと学校に勤務していた私にとっては、お役所の仕事は初体験。一体どんな仕事が待っているのか予想がつきません。先が見えない私ですが、まずは、今の後かたづけをしなければなりませんでした。

まずは、教室の片づけ。これは、来年度は中学年の教室は使わないので(3・4年生がいない)いずれしなくてはいけないことでした。学級の子どもたちと一緒に片づけをして、無事終了。

次は、職員室の自分の荷物の片づけ。これが意外に大変。3年間にたまったファイルを分類し、整理していくとかなり時間がかかりました。

そして、次の教頭先生との引き継ぎの準備。昇任の教頭先生なので、かなり具体的に説明しておく必要があります。引き継ぎ書を細かく文書にしたり、年度当初のいろいろな計画を、新年度のデータファイルの中に入れたりしていきました。

3年間作ってきた学校のホームページも今後の引継が課題でした。独自のドメインをとって、レンタルサーバを借りてほとんど私個人で運営してきていました。担当者が変わるとHPも更新されないまま放置・・・ということをこれまでにも経験してきました。そうならないようにしたいと思っていましたが、幸い新年度から、市の教育ネットワークの中でCMS方式(ブログみたいに、項目毎にデータを作っていったら、それが反映されて自然にHPができちゃうシステム)が導入されるようで、HPの更新の仕方を伝授しておく必要はなくなりました。

これまでのデータが消えちゃうのも残念だったので、3年間のHPの記録の一部は、すでに再加工して移転しておきました。
http://www.uno-s.net/

私の学校は、データの集中管理は、かなりきちんとしている方で、前年度の文書データはほとんど分類したフォルダに入れてあります。人が違っても使いやすいように整備されています。島根県1古い木造校舎なのですが、教育のIT化はかなり進んでいます。教師用のPCもほとんど自前で整備してデータの共有化を図ってきました。

もう一つ大変だったのは、家の引っ越し。単身赴任の3年間で意外と荷物が増えていました。3月に入って4回の帰省のたびに自家用車に段ボールを運ぶ仕事をしていきました。そして、最終の土日に残った荷物を何とか運び終えました。

しかし、自宅に帰った段ボールは未だに開かずの箱・・・。



◆学校に残しておいたこと

実は、今年度異動するとは思わず、以下の取り組みを始めようとしていました。

1.ITC教育の推進

松下教育研究財団の実践研究助成の助成先に決定しました。50万円ゲットしました。
http://www.mef.or.jp/activity/a02_jissen/a02_03list_h20.html#shogakko

2.国際理解教育の推進

アジア教育友好協会のフレンドシップ校に応募しており、今年4月から交流先を決めて、活動を始める予定です。
http://www.nippon-aefa.org/school_jp/list.shtml

3.UNO全国大会

全国大会予選を宇野小で平成20年度も開催する約束をしています。
http://www.unogame.jp/info/index.html

志半ばで携われなくなる寂しさを感じつつも、置き土産を残して、後を託す気持ちです。



◆異動先で・・・

4月1日より県教育委員会の某所で勤務をしています。これまでと全く違う職務内容に戸惑う日々を過ごしています。まだ、職務内容自体を把握していないし、一日中机に座っている仕事を正直なかなか好きになれません。

子ども達のために、先生たちのために自分の頑張れることを一生懸命していこう!慣れない環境の中で、元気がなくなりそうな自分に対して、前向きな気持ちを失わないように励ましながら早朝出勤を続けています。


 
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