■「プロジェクト志向でいこう!」(12) 2006.4月執筆
◆担任教頭スタート
新年度が始まりました。今年度は、学級担任もすることになりました。3・4年生6名の担任もしながら、教頭としての仕事もする1年になりました。
その“張り切りぶり”を学級通信から紹介します。
------------------------------------------------------------------------------
(創刊号より)
実は、1年ぶりの“学級担任”で、とても張り切っています。縁あって平成18年度宇野小学校2学級(3・4年)を担任させていただくことになりました教頭の若槻徹です。1年間、6名の子どもたちといっしょに自分の持てる限りの力を発揮して、がんばりたいと思っています。お子さんの1年間の成長を見守り、担任として価値ある教育活動をしたい!そう強く願っています。
どうして教頭先生が担任を? と思っていらっしゃる方もおありかと思います。
児童数や学級数に応じた教員の数にはきまりがあります。島根県の場合には、学級数が2学級の場合や全校の児童数が14名以下になると教頭担任となります。
今年度の宇野小学校は、2学級となりましたので、教頭の私が、学級担任をすることになりました。
どんな先生だろう?とみなさんが思っていらっしゃることでしょう。
昨年度、宇野小に来ましたが、どんな教師かお分かりにくいかと思います。そこで、私の過去の教師としての歴史を紹介します。
(中略)
学級担任をするのは、2年ぶりです。一昨年3年生29名を担任していました。教頭職になってから、もう学級担任はできない…と思っていましたが、今回、また学級担任をさせてもらえることになりました。
教頭の仕事も当然するわけですが、子どもたちが学校いる間は、学級担任として子どもたちの教育に全力であたりたい!と考えています。
------------------------------------------------------------------------------
(学級通信第4号より)
「教頭先生、お疲れが出ませんか?」「教頭先生、大丈夫ですか?」と職員室で気遣ってもらっています。“張り切っている姿”と時々“息切れ”…?が見られるようです。
昨年度は、週5時間の授業のほかには、教頭の仕事だけをしていましたので、職員室にいる時間が長かったのすが、今年からは、学級担任をしていますので、昼間は、ほとんど学級におります。教頭の仕事は、子どもたちが下校してからというスタイルです。確かにハードな毎日ですが、「毎日子どもたちとずっと授業ができる」「学級担任として接することができる」ことに、やりがいを感じています。6人の子どもたちからエネルギーをもらっています。
6人の子どもたちとこの1年間で どんな教育活動ができるか そう考えると夢が広がっていきます。
子どもたちのがんばりに応える教師でありたい!価値ある教育をしたい!かけがえのない大切な3年生、4年生のこの1年を学級担任として精一杯勤めていきたいと思っています。
------------------------------------------------------------------------------
私の学校は、本年度は2つの学級しかありませんので、校長、教頭の他には、後一人の先生しかいません。校長は、授業をもてない決まりになっています。合同の授業も今年度は組んでいませんので、基本的に担任が全部の授業をもっています。いわゆる空き時間は0です。
従って、子どもたちが学校にいる時間は、学級担任として過ごし、子どもたちが下校したら教頭の仕事をするという形です。授業を優先するわけですが、連絡調整といった教頭の仕事を、休み時間にせざるを得ない場合もあります。
◆とまどいの2週間
新年度が始まって2週間。しかし、なかなか学級担任に慣れません。また、教頭の仕事をうまく進める余裕がありません。
気持ちだけは、負けないでがんばろうと思っていますが、二足のワラジをうまく履いて歩くには、少し時間がかかるようです。
そして、少しずつ見えてきたことがあります。それは…。
○限られた時間を有効に使うには、仕事の段取りをうまくつけてことが大切。「見通し」や「計画性」が大事。
○これまでの2倍の仕事はできない。何をするかをはっきりさせておくことが重要。大切なことは何かをはっきり「見極め」、自分にできる中で最善を尽くすというように頭を切り換えなくては…。
昼間の職員室での仕事ができなくなった私に周りの先生たちや保護者の方からの励ましは温かい。「教頭先生 大変ですね。かんばってください。」その声に元気づけられて今日も二足のワラジを履いて学校に行っています。
|