「プロジェクト志向で行こう!」 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 |
■「プロジェクト志向でいこう!」(9) 2006.1月執筆 ※今回は、一つのテーマに絞ることができなくて、二つの内容です。 ◆テーマ1:「研究集録のあとがき」 校内の「研究紀要」のあとがきは、どこの学校でも教頭先生の担当になっている?そうで、私も初めて“あとがき”を書きました。 ----------------------------------------------------------------------------- 今年度,10年ぶりに,複式算数の「わたり」の研究授業をさせてもらう機会を得ました。宇野小学校の先生たちが,校内の共通の研究テーマや研究の視点を受けて,それぞれ個人のテーマや視点を設定し,意欲的に研究実践に取り組もうとする姿にふれて,(私も負けずにやりたい!)と思い,3学級(5・6年)の子どもたちと約10時間の算数単元の授業を担当する有意義な経験をしました。 今年の研究経過を研究授業の順に振り返ってみます。 9月に,研究主任の3学級のH先生に,トップバッターとして「子ども同士がからみ合う話し合い活動の工夫」をテーマとして研究授業を公開してもらいました。「わたり」の授業で,教師が直接関われる時間は半分しかないという複式の“制約”の中で,子どもたちの話し合いを深めるために教師がどう支援したらよいかについて校内で考える機会になりました。生活場面を取り上げたり,算数的活動を取り入れて,自力解決場面をていねいに扱うことが,後の話し合いの活性化につながるということがはっきりしてきました。 続いて,10月には,そのH先生の実践を受けて,2学級(3・4年)のO先生が「間接指導時に,子ども達だけで学習を進めることができる」ように,複式算数の「わたり」や「ずらし」をなくし,両学年に教師が自由に関われるようにするという非常に提案性のある授業を訪問指導で公開してもらいました。 そして,O先生の実践を発展させて,11月に私が両学年間接指導をめざして「子ども達だけで学習を進めることができる手だて」について研究授業をさせてもらいました。 また,1学級のN先生は,4名という少人数の2年生が意欲的に学習に取り組めるようにゲームから学習課題を導き出すための指導法の工夫を提案してもらいました。 養護教諭のS先生には,豊富な教材を準備したり,活動を取り入れた保健学習だけでなく,掲示板を利用したり,検診の前の“ちょこっと保健指導”をするなど養護教諭ならではの健康教育の多様な実践を見せてもらいました。 “受け身の研究実践”ではなく“自分から取り組む研究実践”の姿が宇野小学校にはありました。多くの校務分掌をかかえ,少人数(複式学級)での研究実践という条件の下でも,前向きに取り組む先生たちの姿には頭の下がる思いがします。 この研究実践集には紹介できませんでしたが,校務処理のデータベースソフトの活用について研究に取り組んだS主任。研究授業に協力したり,にこにこサポートの毎日の実践の記録を詳細に残して成果をまとめたサポートティーチャーのT先生。校庭の芝生管理の記録をまとめたY校務技師さん。 そして,この8名の職員の一人一人のよさを認め,具体的なアドバイスをしてくださったのはK校長先生でした。校内研究の方向づけをして下さったり,研究職員会でも積極的に指導していただきました。 宇野小学校9名の職員で取り組んだ研究実践の記録がここにつまっています。研究実践の記録としては不十分な面もあるとは思いますが,宇野小学校教職員9名の熱意や意欲がこもった実践集が見事に出来上がりました。 研究主任のH先生,お疲れ様でした!! ----------------------------------------------------------------------------- ★どんなことをしたの? 具体的にどんなふうに取り組んだか知りたい方は、…。 私の学校の研究実践を、こちらのHPに近日アップいたします。 http://www.uno-s.net/ 教頭の私も研究授業をして、実践記録を書きました(^_^;) ◆テーマ2:「管理職の教員評価」 私の県では、小・中学校の教職員評価の試行が今年度の2学期に実施されました。そして、この3学期にその最後の“面接”というのが行われています。 各自の目標や職務内容の評価について、決められた観点に従って評価したことについて本人と面接しながら、その結果を伝える機会をもっています。 そして、教頭の私自身も校長先生や教育委員会の担当者から「評価」されることとなりました。 ある日、教員評価で、管理職の面接が市の教育委員会でありました。 自分のポートフォリオを持って行った校長・教頭は、たぶんうちの学校しかないと思いますが…。 そこで、確信したことがあります。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ・マイナス評価では人は伸びない! ┃ ┃ ・プラス評価でやる気がでる!! ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 教育長の前で、校長先生から「若槻教頭先生はよくやっています。」「職員や地域から信頼されています。」その言葉を聞いて、心の中が熱くなりました。 (うれしい!!そんなにがんばっていない面もあるけど…もっと、しっかりやらなくちゃ!!)そう思いました。 「人を育てる」「人のやる気を引き出す」そのために大切なものをその時得た気がします。 そして、日頃学校に来ることのほとんどない教育委員会の人が評価するには… やっぱり、ポートフォリオが必要だ!! ◆まとめ:先生たちのやる気を育て、がんばりを評価する学校を 先生たちのやる気を育て、がんばりを評価するシステムとよさを認める雰囲気がやっぱり学校には必要だ! |
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