「プロジェクト志向で行こう!」 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 |
■「プロジェクト志向でいこう!」(6) 2005.10月執筆 ◆教頭の初仕事“教育委員会へのプレゼン” 4月の教頭になりしなのころ、教育委員会からある予算の各学校への配分のために、ヒアリングをしたいという話がありました。 (よし!アピールして予算をたくさんもらおう!)と考えた私は、決まった計画書以外に、(これだけの活動をします!そのためには経費が必要です!!)というプレゼンテーション(パワーポイント)をつくって教育委員会へ行きました。市内のどこの学校もヒアリングを行ったそうですが、ノートPCを持ってきてプレゼンをしたのは私だけだったようです。 教育委員会の方に「すごいですね!」と言われました。こちらとすれば、子どもたちのために、いい教育活動をするために予算が欲しい!と願ってのことでした。 そして、決まった予算配分は…。 基準額に児童・生徒数に応じて一律に計算した金額…(>_<) 予算配分を決めるための基準を作って、公平に予算を配分するようにしたという説明でした。(これは、各校の配分額を全体に示す必要があったようです。) (そうか、行政というのは、文句が出ないように、全体のことを考えているんだ。)と初めて認識しました。そして、(だったら何のためにヒアリングをしたの?)という思いも持ちました。 ◆私の学校は、島根県で一番古い学校です。 私の学校は、県で一番古い築99年の木造校舎です。古くても立派な材料を使った校舎もあるのですが、私の学校は、床がきしんだり、柱が少し曲がっていたり…かなりクラシックな建物です。修理するところだらけです(>_<) 市内には、まだ木造校舎の学校が多く、学校のインフラはまだこれからという状況です。 そうすると、競争率の激しい中で、アピールして予算をたくさんもらったり、学校をよくするための営繕工事をいかにしてゲットするかは大きな課題です。教頭の大きな仕事となっています。 最初のヒアリング結果のショックにもめげず、学校の環境をよくしていくために、市や教育委員会にいかにタイミングよく、効果的にアピールして予算を獲得するかが私の今年の大きなテーマとなりました。 ★営繕要求プロジェクト ○願い 「子どもたちのために、よい教育環境を作ってあげたい!」 ○ゴール 「学校の教育環境をよくするために校舎の営繕工事をたくさんしてもらう」 (あまり具体的なゴールではありませんが…。) ◆戦略〜事務職さんと一緒に 私の学校には、大変優れた事務職員さんがいます。いろいろアドバイスしてもらって、教育委員会への働きかけを相談しながらやっています。 「学校の工事をしてほしいところを、専門の方と一緒に見に来てほしい。」と電話を入れてもすぐには来てもらえません。1年前にも来て見てもらっているようで、なかなか腰が上がらないようです。そこで、事務職員さんも教育委員会へ連絡。校長先生も…。二の矢、三の矢を考え、効果的な写真を撮って直談判。ついに来てもらって工事の約束をしてもらいました。教育委員会とは別の市の住宅建築の関係の予算を充ててもらいました。夏休みに本年度の重要工事は実現しました!! 学校のHPの中で紹介しています。 http://www.uno-s.net/2005/news/09/koji/koji.htm 実は、最初から「ここを見てください。」とは言わないで、順番に示していくなど“戦略”を考えておりました。 営繕要求の順番やタイミング、業者の方の見積もりをつけて具体的な提案…こういう戦略を事務職さんと一緒に練りながら、「営繕要求プロジェクト」に取り組んでいます。 そして、要求だけでなく、校内の営繕作業を実は教職員の手でも進めています。日曜大工の得意な先生が多いので(この学校は、自分たちで材料を用意して修繕工事をしているんだ)と教育委員会にもPRしています。(自力でもがんばっているから応援してあげよう!)そう思ってもらえたら…。これも“戦略”? http://www.uno-s.net/2005/news/08/sagyou/sagyou.htm ◆まだまだ続く「営繕要求プロジェクト」 本年度の一番大きな工事は終わりましたが、まだ次があります。本年度の営繕要求の提出はまだまだ…。先日、要求資料を写真・図面入りで具体的に作って提出しました。業者見積もりの合計は…○百万円。(ちょっとやりすぎかしら…?) 昨日も教育委員会へ行って担当の方に相談してきました。○万円規模の少額の営繕のお願いをきいてもらいました。 やりすぎはよくないと思っていますが、要求を実現するためには(夢を叶えるためには)、戦略を考えることが絶対に必要です。 営業活動をする「戦う教頭」を今やっております。 |
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