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 ■「プロジェクト志向でいこう!」(4)  2005.7月執筆

◆いざ、鹿児島へ

7月26日早朝、浜田道を車で走らせ広島西空港へ。広島から空路鹿児島入り。「鹿児島マルチメディアフォーラム」に参加するためです。

梶原@インターネット編集長氏とも2年ぶりにお会いしてお話しできました。
このMMでもお馴染みの笛田先生をはじめ「鹿マ研」(鹿児島県マルチメディア研究会)のみなさんにもお会いできました。印象的だったのは、ポートフォリオやプロジェクト学習に取り組むT先生の前向きな姿でした。

「中高MMを楽しみに読んでいますよ。」この言葉うれしかったです。中学校でプロジェクト学習やポートフォリオが広がることを願っています。成長しようとするT先生の姿に接し、どうやったら、人は前向きになれるのか?「学び続ける教師」はどうしたら育つのか?鹿児島からの帰路考えていました。


◆もうすぐ教員評価が始まります!

平成18年度の公務員評価制度の導入に伴い、全国の学校で教員評価がいよいよスタートします!

一部でその導入について反対という組合関係の動きはあるものの教育現場の反応は、まだ鈍そうです。昭和30年代の「勤務評定闘争」のような動きは見られません。現場では、具体的にどんな“評価”をされるようになるのか分かっていないのが現状でしょう。「具体的に示されていない」が正しいかもしれません。

先進県の事例を参考に、全国の都道府県で全く同じ“目標管理制度”が導入される準備が進められているのですが、なぜか関心が低いのが学校教育…。

簡単に言えば、学校組織の活性化や教員の資質能力・意欲の向上を図るために民間企業で取り入れられている「目標管理手法」を導入し、評価を給与に反映させようという制度です。(まだ具体的な給料へ反映は未定だそうですが…)

そして、先生たちを評価するのが、管理職(校長と教頭)だそうです。私は、今年から評価する立場になってしまいました。評価するための研修はあるのだろうか。管理職の評価はだれがするんだろう。実はまだ私自身も見えていません。


◆看護師さんは進んでいます!

同じ公務員ですが、目標管理制度が多くの職場で導入されているのが、病院の看護師さん。看護の現場では、専門職として新しい医療技術や知識、高い倫理観が要求されます。一人前の看護師になるために様々な教育や研修を受ける必要があます。新しい医療技術に対応し学び続ける必要がある職場。夜勤等特別な勤務形態がある職場。男性が少なく女性が多い現場です。

そして、その看護の現場で、形式的な目標管理で終わらないで、看護師自身の前向きな姿勢や意志を育てようという取り組みが始まっています。

このMMでもお馴染みの鈴木敏恵先生の“医療”での「未来教育」の実践です!

成長し続ける看護師を育てるために「ポートフォリオ」を活かし、「コーチング手法」を導入しようというものです。私も少しだけそのお手伝いをさせてもらっています。

・研修会の様子
http://www.igaku-portfolio.net/kango/workshop.htm

・参加者の感想
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2005dir/n2639dir/n2639_03.htm


若い看護師さんたちの意欲をどう高めていけばよいか、「指示待ち人間」を自分で考えて行動できる「意志ある看護師」へと育てていこうとする看護師長さんたちは元気です。常に前向きです。


◆学校教育現場にも使えます!

前向きな先生たちや看護師さんたちと最近接し、来年から始まる「教員評価」制度をうまく活用したい!と考えています。

形式的な目標管理制度に終わらせないで、一人一人の先生たちが、やる気を持ち、成長しようと努力する。そして、いい成果を上げるように、職場全体が応援し、前向きな雰囲気の学校ができたらと願っています。

つまり「目標管理制度」を先生たちの意欲向上にうまく結びつけることが大切!それには、評価者としてだけでなく、共に成長しようとする姿勢が必要なのだ!元気な看護師長さんたちからそう教えてもらった気がしています。

そして、看護師さんの目標管理手法は、そのまま教員評価に使えそうです。


2学期から私の「教員評価プロジェクト」がスタートします!

 
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