「プロジェクト志向で行こう!」          10 11 

■「プロジェクト志向でいこう!」(3)     2005.6月執筆


◆教え子との再会

3年前 東京の八重洲ブックセンターで教え子と15年ぶりに再会しました。小6だった彼は立派な青年となっていました。

12歳のままのイメージしか頭になかった私でしたが、27歳の彼を見つけるのに時間はかかりませんでした。昔の面影を残しつつある彼と暫し話し込みました。

15年前に、27歳の青年教師だった私には、今や当時の自分と同じ27歳の青年となった彼は、教え子ではあるが、もう子どもじゃないし、「○○君」とは言いにくいなあと感じていました。一方彼は、15年経っても、担任教師のイメージは変わらないようで、ずっと「若槻先生」と呼んでいました。後で、少し緊張したと言っていました。

近況を語り合ったり、15年前の話をしながら当時を懐かしんでいました。当時の若かった私は、部活動に燃えていたり、学級通信を連発したりしていました。子どもたちへの要求も強く、授業にも全力投球していた時代でした。国語の評論文を書かせたり、卒業論文を書かせたりしていました。「限界に挑戦!」とか「夢を持て!」と青春熱血教師ぶりを発揮していました。(恥ずかしい…)


◆彼の選んだ道 

優秀だった彼は、その後東京大学へ進み、研究者の道を歩み始めました。中央アジア・イスラーム史を研究し、大学院へと進みました。中央アジア・イスラーム史では、世界で5本の指に入る研究者となりました。(彼曰く「ほとんど研究されていない分野で研究している人が5人もいない…。」でも、立派なパイオニアです!)現地に入り込んで、世界の歴史の中で埋もれている史実を見つけていく。そんな実践的な研究者になっていました。
そして、その後、研究者から作家への道を歩み始めたのでした。

歴史を好きになった彼は、その理由に小学校の時の私の歴史の授業をあげてくれました。知識を与えるよりも子どもたちが考える授業をしたり、討論をしたり、教科書に書かれていない歴史の裏話をしたりしながら、歴史っておもしろいよ!って私は言っていたようです。私自身が歴史が好きだから、そうだったかなあと今思います。教師冥利につきるうれしい話を聞かせてもらいました。


その後、彼とは、東京で何度か会うようになり、お互いの夢を語るようになりました。

☆私の夢は、IT活用やプロジェクト学習の「未来教育」の実現。

☆彼の夢は、作家になること。

お互いの夢の実現に向けて、そのために今自分のなすべきことを具体化して取り組んでいく。お互いにがんばろう!と杯を交わしました。

いつも前向きで、自分のベンチマークをしっかりもって進んでいく。夢を叶えるための道の歩き方は、彼も私も同じです。

そして、数年後…その彼の夢が実現することになりました。


◆小説家「小前亮(こまえ・りょう)」誕生!

処女作「李世民(りせいみん)」6月22日発売 講談社 (2,310円)
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田中芳樹氏の書評

これが処女作?冗談だろう。確かな筆力という名の風に乗って黄土の大地を疾駆する群雄の叫び声が聞こえてくるようだ。

唐の太宗・李世民が大陸の覇権をとるまでを描く中国歴史小説


それは、ほとんど一目惚れであった。あれから5日はたっているというのに、思いだすと自然に笑みがこぼれる。生涯の主君を得た、と徐世勣(じょせいせき)は感じていた。反隋の兵をあげて8年、ずいぶんとまわり道をしたような気がする。(中略)平伏して待つ徐世勣の耳に、足音がとどいてきた。力強さをうちに秘めた、律動的な歩調。それは、あとにつづく者にかぎりない安心感をあたえるひびきであった。やがて、足音は目の前でとまり、やわらかな声が頭上にふりそそいだ。「待たせてしまったようですね」李世民が徐世勣の手をとり、立ちあがらせる。徐世勣はことばをうしない、ただふるえていた。体中の血があわだつほどの昂揚感に、両のほおがほてっている。ずっと前から、このときを待っていたような気がした。<本文より>


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アマゾンの「出版社 / 著者からの内容紹介」より引用 (帯の文章です)
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小説家 小前亮氏の公式サイトはこちらです。

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この中の「連載エッセイ」はすごいです!!!!必見!
小前氏の作家デビューの道がリアル?に描かれています。


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李┃世┃民┃:┃小┃前┃亮┃作┃
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